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懸垂幕、垂れ幕とは?生地や注意点について徹底解説!

懸垂幕とは

懸垂幕、垂れ幕とは百貨店や学校、店舗などで活用される幕のことです。

セールの案内や新商品の紹介、催事やイベントの告知など身近に使われている販促物なので、一度は見たことがありますよね。

しかしながら懸垂幕を作るときに生地や加工をどうしたら良いかわからないという方は多いのではないでしょうか。

生地や加工によっては、すぐに破損したり落下や設置できないといったトラブルになる可能性があります。

本記事では懸垂幕の生地や加工の選び方、注意点についても解説していきます。

それではみていきましょう。

懸垂幕とは何か?

懸垂幕(けんすいまく)とは百貨店や学校など、建物の上部から吊下げられている幕のことで「垂れ幕」「縦幕」と呼ばれることもあります。

 

よく間違われるものに横断幕がありますが、その違いは縦向きか横向きかのみで、使用する素材や目的に大きな差はありません。

横断幕

横向きは横断幕

懸垂幕 垂れ幕

たて向きは懸垂幕、垂れ幕

懸垂幕、垂れ幕の主な用途はセールや催しものなどの告知・宣伝で、幕のデザインは遠くからでも文字がはっきり読めるように、シンプルなものが主流となっています。

使用する生地や加工方法は、懸垂幕、垂れ幕を設置する場所・使用期間に適したものを選ぶことによって、長く安全に使うことができます。

では懸垂幕、垂れ幕に使う生地からみていきましょう。

懸垂幕に使用される生地

懸垂幕、垂れ幕で使用される生地についてご紹介します。

【屋内向けの生地】

トロマット

トロマットはポリエステル素材のクロス生地です。

トロマットの大きな特徴は2つあります。

 

1つ目はカットしてもほつれが出ないことです。

クロス生地はカットすると通常はほつれが出るため、縫製処理を施しますが、トロマットはほつれが出ないので縫製処理の必要はありません

縫製処理の必要がないため、印刷後の出荷がスムーズとなり見た目もスッキリとします。

万が一、取り付け現場でサイズが合わないなどのトラブルになったときにも、カッターやハサミで切って使用することもできます。

 

2つ目は左右がカールしないことです。

懸垂幕、垂れ幕のように垂らして使用していると、幕の左右がカールして見た目が悪くなってしまうことがあります。

しかしトロマットはカールしないため、長期間でもキレイな状態で設置しておくことができます

使用環境によりますが、数か月の中長期でも使用できます。

 

またトロマットはクロス生地の中では貴重な大判サイズも対応可能です。

対応サイズは印刷会社によって異なりますが、当社では5メートルの幅広タイプを所有しているの大判の懸垂幕、垂れ幕も制作できます。

 

トロマット

トロマット

ポンジ

ポンジはポリエステル系のクロス生地です。

薄手でとても軽く、のぼり旗を作成するときに使われる定番生地です。

裏面までインクが浸透するため、両面で絵柄がはっきり見えます。

生地の強度は高くないので短期間での使用にしましょう。

 

ポンジ

ポンジ

トロピカル

トロピカルはポンジと比較されることの多い生地です。

ポンジより厚みがあり、発色も良くなります。

ポンジほどインクは浸透しないので、両面で活用することは難しいでしょう。

トロピカルも短期間向けの生地となります。

 

トロピカル

トロピカル

【屋外向けの生地】

ターポリン

ターポリンはビニール系素材で発色が良く、耐光性・耐水性も高いので懸垂幕以外でも屋外で使用される定番生地です。

 

ターポリンには通常のターポリンのほか、強風対策用に生地が網目状になっているメッシュターポリンや、網目がさらに細かいⅡ類メッシュ、両面印刷ができる遮光ターポリンもあります。

 

屋外だけでなく、懸垂幕を屋内で使用する場合にも使用されています。

とくに常設展示などの耐久性が求められる場合におすすめです。

ターポリンはトロマット同様に、5メートルの幅広タイプがあります。

 

ターポリンについて更に詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

>ターポリン生地のメリット・デメリットを正しく理解しよう!

 

ターポリン

ターポリン

メッシュターポリン

メッシュターポリン

遮光ターポリン

遮光ターポリン

Ⅱ類メッシュ

Ⅱ類メッシュ

エコクロス

エコクロスは環境に配慮した生地で、PVCフリー、可塑剤不使用となります。

昨今のエコ活動によって、ビニール系素材のターポリンの代替え品として誕生した生地です。

 

エコクロスはターポリンと比較しても引張強度、引裂き強度(※)は引けを取ることがありません。

(※引張強度‥生地を引張った際の破断する強度。引裂強度‥測定資料を引裂いた際の破断する強度)

 

また軽量なため運搬もしやすいメリットがあります。

エコ関係の商品やイベント、企業のPRとしてエコクロスを使用した懸垂幕、垂れ幕を作るケースも増加しています。


エコクロスついては更に詳しく知りたい方はコチラからご確認いただけます。

エコクロスについて

 

エコクロス

エコクロス

懸垂幕、垂れ幕に使われる生地の一覧

使う場所 特徴
ターポリン 屋外または屋内 ・屋外で定番の生地
・発色が良くて丈夫
メッシュターポリン ・風通しが良い
・強風対策として使われる
遮光ターポリン ・両面印刷可能
Ⅱ類メッシュ ・メッシュターポリンの薄手版
エコクロス ・PVCフリー、可塑剤不使用
・エコ活動への取り組みになる
トロマット 屋内 ・左右がカールしない
・カット時のほつれがない
ポンジ ・薄手で両面使いができる
トロピカル ・ポンジより厚手で発色が良い

 

続いて加工方法についてみていきましょう。

懸垂幕の加工方法

懸垂幕、垂れ幕は用途によって適した加工を施します。

ハトメ加工

ハトメ加工

懸垂幕の周囲にハトメを打ち付けます。

取り付ける際に紐やロープなどを通す穴として活用されます。

袋加工

袋加工

袋加工は、懸垂幕の上下に袋状の加工を施すことです。

袋の中にはパイプやポールを通して使用します。

屋外の場合は強度を高めるため、袋加工とハトメ加工の両方が必要な場合もあります。

補強ロープ

補強ロープ

補強ロープは懸垂幕が強風で引きちぎれるのを防ぐため、4辺にロープを入れて縫製することです。

特に屋外でハトメ加工をする際は、補強ロープもセットで加工すると良いでしょう。

煽り止め

煽り止め

煽り止めは懸垂幕の裏側にハトメを付けた生地を溶着する加工です。

ハトメにロープを通して、什器のパイプや躯体に固定します。

とくに大判サイズになるほど風で煽られやすくなるので検討しましょう。

風穴

風穴

風穴は、風通しを良くするため懸垂幕にスリットを入れることです。

スリットは重要なデザインや文字に被らないよう、指示するようにしましょう。

綿テープ補強

綿テープ補強

綿テープ補強は懸垂幕自体の強度を上げるため、裏面の周囲に分厚い綿テープを仕込むことです。

以上が懸垂幕、垂れ幕の加工になります。

続いて使用期間の目安について確認しましょう。

【生地別】懸垂幕、垂れ幕の使用期間目安

それでは生地別の使用期間の目安について確認しましょう。

生地 屋内  屋外
トロマット 1~2年  数週間~3か月
ポンジ  1~2週間  ×
トロピカル  1~2週間  ×
ターポリン系  5年以上 2~3年 

 

 

上記は参考となります。

懸垂幕、垂れ幕の使用環境や加工によっても使用期間は異なります。気になる場合は制作会社へ事前に確認するようにしましょう。

続いて懸垂幕、垂れ幕の用途についてです。

懸垂幕、垂れ幕の用途

懸垂幕、垂れ幕にはつぎのような用途があります。

ショッピングモール、商業施設

まずはショッピングモール、商業施設です。

ショッピングモールや商業施設では、セールのお知らせや営業時間、新店オープンの告知などで懸垂幕、垂れ幕が使われています。

多くは外壁の目立つ場所に設置されますが、屋内では吹き抜けに設置されることもあります。

いずれにしても集客・広告を担う定番の販促物です。

 

懸垂幕 ショッピングモール

お台場ヴィーナスフォートの事例

 

学校、役所

2つ目は学校、役所です。

学校や役所では部活動の成績やイベントの告知、選挙のお知らせなどに使います。

創立記念の年には懸垂幕、垂れ幕を長期間設置する場合もあります。

 

懸垂幕 学校

代々木高等学校 東京校の事例

 

建築現場

3つ目は建築現場です。

建築現場の懸垂幕、垂れ幕は建築会社の情報を印刷するほか、新店オープンや新築マンションの案内を告知することもあります。

 

懸垂幕 ビル

 

店舗

最後は店舗です。

店舗で使われる懸垂幕、垂れ幕は店名やキャッチコピーを印刷して看板替わりにしたり、メニューの紹介やイベント告知などさまざまな用途で活用されます。

通常は道沿いや店頭の外壁に設置しますが、店舗が小さな場合は看板から垂らして設置することもあります。

 

続いて懸垂幕、垂れ幕の注意点について確認しましょう。

懸垂幕、垂れ幕の3つの注意点

懸垂幕、垂れ幕の注意点についてご紹介します。

【設置場所】

まずは設置場所です。

懸垂幕、垂れ幕の設置には、市区町村の条例に注意しましょう。

大きさの制限が設定されている場合や、事前に特別な許可が必要な場合もあります。

またスポーツ大会など屋内で使用する際も、基本的には主催者の許可が必要となるので事前に確認しておくと安心です。

【取り付け方】

2つ目は取り付け方です。

懸垂幕、垂れ幕で最も気を付けなければいけないのが落下です。

 

取り付けの際はテンション(張力)をしっかりかけ、ロープ等でしっかり固定する必要があります。

テンションや固定があまいと屋外では強風で飛ばされる恐れがあり、幕にシワが入って見栄えが悪くなることがあります。

 

一方で屋内では強風の心配はありませんが、万が一落下すると人を巻き込む事故になる可能性もあります。

価格を気にして自分で取り付けを行う方もいますが、懸垂幕、垂れ幕の取り付けは経験豊富な人物に任せると安心です。

【保管方法】

3つ目は保管方法です。

保管のとき懸垂幕、垂れ幕が濡れた状態だと、色落ちや色移りの原因となります。

また幕を折りたたんで保管した場合、次に使うときにシワが定着していたり、インクが剥がれてしまうことがあります。

保管するときは印刷面を内側にして、直射日光を避けた風通しの良い場所を選び、折りたたまずに筒状に丸めて保管するようにしましょう。

(可能であれば養生を挟み込むとさらに効果的です)

 

最後によくあるご質問をご紹介します。

よくあるご質問

懸垂幕、垂れ幕のよくあるご質問です。

 

Q ハトメ加工の価格を教えてください。
A 当社のハトメ加工は無償です。そのほか袋加工、補強ロープ加工も無償となります。
 
Q 懸垂幕を屋外で使いたいのですが、生地は何が良いですか?
A 屋外でしたら耐久性の高いターポリン素材がおすすめです。
使用環境にもよりますが、2〜3年は利用することが可能です。
設置場所で強風が予想される場合は、メッシュターポリンや風穴加工がおすすめです。
 
Q 懸垂幕を取り付けるための昇降装置は依頼できますか?
A ご納品場所によっては可能です。まずはご相談ください。
 
Q 生地サンプルが欲しいのですが。
A はい、可能です。ご希望の生地素材を教えてください。 
 
Q 大判サイズはいくつまで対応できますか?
A ターポリンやトロマットの場合は幅5mになります。

懸垂幕、垂れ幕を安全に使おう!

いかがでしたでしょうか。

懸垂幕、垂れ幕にはさまざまな生地や加工が使われていることがわかりましたね。

 

使用環境や用途によって生地や加工を正しく使い分けることが大切です。

生地については事前にサンプルを貰うのも良いでしょう。

 

また懸垂幕、垂れ幕で最も注意しなければいけない点は落下でした。

人通りの多い場所や、高い場所に設置することの多い懸垂幕、垂れ幕だからこそ、取り付けは慣れている人に依頼しましょう。

 

今は懸垂幕、垂れ幕の価格を格安で制作できる会社が増えています。

しかしながら、安価すぎる生地をや不慣れな人が取り付けをすると事故やトラブルの原因になるので気を付けましょう。

 

当社では懸垂幕、垂れ幕の制作から取り付けまで行っています。

懸垂幕、垂れ幕について不明点、ご相談があればお気軽にお問い合わせください。

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