ソーシャルディスタンスの床シールは、新型コロナウイルスの感染対策としてスーパーのレジ前やカウンターなど、人が集まる場所に設置されるようになりました。
しかし、いざ購入してみると…
「シールがすぐに剥がれてしまった」
「滑ってしまって危ない」
といったトラブルが多いものです。
本記事では適切な選び方や、安心して購入するためのポイントをご紹介していきます。
ソーシャルディスタンスとは
ソーシャルディスタンスとは「人と人との距離を物理的に保つこと」で、新型コロナウイルスの感染対策として取り入れられています。
2メートル以上の距離をとるのが効果的とされ、「密」が予想される場所ではパーテーションや看板のほか、本記事でご紹介する床シールなどのアイテムが使用されています。
【フロア用再剥離シート】
裏面に再剥離性の粘着剤をしたシールで、剥がしたあとも糊残りを軽減することができます。
価格が安価で、スーパーマーケットやコンビニ、商業施設など幅広く使用されています。
床素材は屋内のフラットなタイルが適していて、凹凸の激しい場所や屋外では剥がれやすいため使用できません。
ネット販売されている多くの床シールがこのタイプになります。
こんな方におすすめ
・屋内利用
・タイルなど表面がフラットな場所に使用
・費用を抑えたい
【カーペット用】
裏面に特殊な再剥離性の粘着剤を使用していて、カーペットの上でも貼ることが可能です。
ホテルや旅館、レストランなどの屋内で使用されています。
取り扱い業者が少なく、ネット販売ではあまり見かけることがありません。
こんな方におすすめ
・屋内利用
・カーペットの上に貼りたい
【貼らない!?ゴムマットタイプ】
裏面は粘着剤を使用せず、滑り止め機能のゴムマットになっているため、床にそのまま置くだけで使用できます。
シールタイプとは異なり粘着剤を使用してしないため
「粘着剤に不安を感じる」
「簡単に設置したい」
といった方にオススメ。
コストは先述した2種類と比較して最も高くなりますが、「貼り間違え」「設置場所の移動」による再購入の費用が不要になります。
こんな方におすすめ
・屋内利用
・粘着剤は不安
・手軽に設置したい
・設置場所を手軽に変えたい(イベントなど複数会場で使い回したい)
【素材比較一覧】
床種類 | 価格 | 粘着剤 | 設置のしやすさ | |
フロア用再剥離シート | タイル等フラットな床 | ◎ | 再剥離タイプ | △ |
カーペット用 | カーペット | 〇 | 再剥離タイプ | △ |
ゴムマットタイプ | 多種対応 | △ | なし | ◎ |
1)「低価格」「激安」商品に気を付ける
販売されている床シールの多くは、表面にラミネートという加工が施されています。
このラミネート加工には「床用ラミネート」と「そうでないラミネート」(ここでは「一般的なラミネート」と呼びます)があり、性質に大きな違いがあります。
「床用ラミネート」は床に設置することを考慮したラミネートになるため、表面はザラっとした質感で滑り止め効果があり、ハイヒールで踏んでも破れることがない高い耐久性が特徴です。
対して「一般的なラミネート」はポスターなどの印刷物に使用されることを目的としているため滑り止めの効果はなく、耐久性も低いものとなります。
価格優先で生産された床シールの中には、販売会社が原価をおさえるために滑り止め機能のない「一般的なラミネート」を使用しているケースが多く、大変危険です。
価格だけに惑わされず、「床用ラミネート」「滑り止め機能付き」といった表記のある床シールを購入しましょう。
2)サンプルをもらう
床材と床シールの相性は、必ずしも一致するわけではありません。
再剥離性や糊残り、使用感などをサンプルでテストしておくことで、購入後のトラブルを回避できます。
当社では無料サンプルをお渡ししておりますので、ぜひご利用ください。
無料サンプルを請求する(問合せフォームに移動します)
3)海外製品に気を付ける
ソーシャルディスタンスの普及により、海外でも床シールが大量に生産されています。
価格は安く、「再剥離性」「床対応」と記載されていますが、実際には
「すぐに剥がれてしまった」
「滑りやすい」
といった粗悪な商品も多くみられます。
もちろん全ての海外製にあてはまるわけではありませんが、製造元が不明瞭なサイトからの購入には十分気を付けましょう。
4)使用期間を確認する
床シールは基本的に消耗品のため、半年程度を目安に交換されることをオススメします。
しかし次のように
「数日で設置場所を移動したい」
「短期イベントで使い回したい」
といった場合には、シールタイプではなく、貼らないゴムマットタイプを検討してみるのも良いでしょう。(結果的にコスパが良くなる可能性があります)
また、半年以上~数年など長期使用の場合には、「長期対応用」の素材もありますので別途ご相談ください。
オリジナルの床シールを作る
ソーシャルディスタンスに使われる床シールのデザインは、足跡マークに文字が入ったデザインが主流になりつつあります。
しかし既製品ではなく、
「文字やサイズを変更したい」
「オシャレなデザインにしたい」
といったオリジナルの床シールを作りたい場合もありますよね。
オリジナル床シールの制作は、既製品を取り扱う販売サイトではなく、印刷会社に直接問い合わせることで制作することができます。
さらに、価格を抑えながらも良質な床シールが作りたい場合は、印刷や加工などすべて自社でおこなっている会社を選ぶようにしましょう。
印刷会社の選びかたについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
- 床シールには床材に合わせた素材を選ぶ必要があり、シールタイプのほかにも「貼らないラバータイプ」もある。
- 安心して購入するためにはラミネート加工や海外製品に気を付けて、事前にサンプルをもらうと良い。
- オリジナルの床シール制作は、印刷や加工などすべて自社でおこなっている印刷会社に問い合わせてみるのが良い。
いかがでしたでしょうか?
床サインといっても、さまざまな素材がありますよね。
当社では無償サンプルでお試しいただくことも可能です。(一部有償となります)
床サインについてお悩みやご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
Writer
N.Ishibashi
美術館など文化施設の企画展デザイン会社を8年経て、2012年サインアーテックへ入社。サイン業界歴15年以上の経験を活かし、初心者にもわかりやすいように解説します。
WEBについても日々勉強中。
関連記事
2021.10.01
バナースタンドとは?種類や使い方について徹底解説!
関連記事
2021.10.01